ChatGPTの登場によって、人間は文章力を磨く必要がなくなったのでしょうか?

いいえ、むしろ「文章力でAIに負ける人」と「AIよりも正しく、伝わる文章が書ける人」の格差が生まれつつあります。「どう書くか」はAIにまかせても、「何を書くか」を判断するのは人間だからです。

組織の生産性を上げるためにも、ビジネスパーソンが生き残るためにも、「何を伝えるか」をロジカルに判断し、スピーディーに文章を作成する技術を磨くことがこれまで以上に必要になったといえるでしょう。

この研修の特徴

課題&添削で一人ひとりにアドバイス

研修前の事前課題では受講者のレベルを把握するとともに、添削コメントで受講者とのラポールを作ります。
研修後の事後課題では丁寧な添削によって受講者一人ひとりにアドバイス。研修の成果を確認し、その後の成長も見守ります。

「ダメな文章を直す練習」で初心者でも安心

「ダメな文章に気づく→ダメな文章を直す→自分で正しい文章を書ける」の3ステップこそ、苦手な人にピッタリの学び方です。
誤解される文章・伝わらない文章には共通する原因があるもの。原因さえわかれば、誰でも正しい文章を書けるようになります。

職種・階層に合わせたカスタマイズも自在

新入社員には「ビジネス文書の基本」、中堅社員には「セールスライティング」、管理職には「部下の文章の直し方」、そして研究職には「理系のための論文の書き方」。講義内容、ワーク、課題は階層や職種によって自在にカスタマイズできます。

カリキュラム例

若手社員向け「ビジネス文書の基本」

入社1〜2年目の若手社員向けに、メールや報告書の基本の書き方をトレーニングします。
書式や言葉遣いなどの形式面から事実を正しく伝える内容面まで、減点されない文書作成スキルを身につけましょう。

  1. ダメな例文を直す練習
    • 伝わらない文章に共通する原因
    • 思わぬ誤解を生む日本語の落とし穴
    • 学生っぽい文章を社会人の文章に変える
  2. ビジネスメールの基本
    • メールの書式、体裁
    • 手紙とメールの違い
    • セキュリティ、プライバシー
  3. 報告書、日報の書き方
    • 文書の目的(誰に何を伝えるか)
    • 箇条書きで情報を構造化する
    • PREPで事実を正しく伝える練習
  4. 文書・資料作成の実践
    • Wordの基本操作
    • 文書作成ツールとしてのExcel

中堅社員向け「相手を動かす文章術」

企画書やセールスレター、WEBサイトの記事など、積極的に情報発信して成果を上げるための文章術です。
大事なのは「どう書くか」よりも「何を書くか」。アイデアの見つけ方と組み立て方に重点を置きます。

  1. 売れる文章/売れない文章を比較する
    • 読み手の疑問に答えているか
    • 読み手の検索ワードで書かれているか
    • 相手に求める行動は明確か
  2. 読み手に響く話の構成
    • すべらない話の構成「3D話法(Difference, Detail, Development)」
    • フレームワーク「Why this? Why us? Why now?」
    • 話の順番を変えるだけでマイナス情報がプラスに変わる
  3. 価値のある文章とは「誰かの問題を解決する文章」
    • 炎上する問題提起、共感される問題提起
    • 月並みな提案を超える発想法
    • 反対派も納得させるディベート思考

理系研究職向け 論文の書き方・整え方

「データには強いが文章は苦手」という理系の研究者は多いものです。そんな研究職の社員向けに論文の構成から表現の注意点、構成のポイントを指導します。

  1. 論文の基本構造
    • 論文の構成「IMRAD」
    • 問題設定と仮説の立て方
    • 文献レビューの重要性
  2. 客観的な文章の記述
    • 「私は〜思う」「とても」「〜なのだ」はNG
    • 主観は事実に代弁させる
    • 論文に「です・ます」を使わない理由
  3. 結果の分析と論文の執筆
    • 適切な研究手法の選択
    • データの解釈と考察の観点
    • 参考文献の引用と文献リストの作成

受講者の声

20代、通信、男性

悪い例文が自分の文章に似ていて、改善点とその理由が痛いほどよくわかりました。
(20代、通信、男性)

30代、金融、男性

目次のように箇条書きを作るというのは新しい発想でした。日報やメールですぐ実践してみます。

20代、IT、女性

休み時間に質問に答えていただきました。業務で抱えていたモヤモヤが晴れました。

40代、製造、男性

いままで受けてきた研修の中で一番わかりやすい研修でした。PREPが名探偵の話法と同じというのは新しい発見です。

30代、不動産、女性

実際にあった事例や講師の体験談を織り交ぜて、すぐに使えるノウハウを学べました。

40代、建設、女性

事後課題の添削がとても詳しく、より深い学びとなりました。プロによるビフォーアフターはさすがです。